硬化肉盛とは、製品の構成部品の耐久性を向上させるために、溶接や溶射といった方法で、その部品に耐磨耗、耐食、耐熱性の金属層を形成するものです。
磨耗、衝撃、熱、腐食などが常時発生する場合、当該部品に硬化肉盛をおこなうことによって、部品の寿命を大幅に伸ばすことが可能になります。
当社ではアルミ、ステン、チタン、銅、銅合金の肉盛りが可能です。
またインコネル、アルミ青銅、ステライト、ハステロイ、銅合金などを使用したの異種金属盛金も可能です。
超硬ろう付けも行っております。
これら以外の材料による溶接に関しても是非ご相談ください。溶接試験段階から製品化まで対応致します。
肉盛り溶接方法
| PTA溶接 |
従来溶接が困難とされていた硬質の各種炭化物複合合金の肉盛施工を可能にしたプラズマアーク溶接法。 品質の安定性が高く、自動溶接のため大型品、量産品に適しています。 ●各種材料粉末のブレンドでオリジナル溶材の肉盛溶接が容易。 ●炭化物と金属の複合合金など、ワイヤーやロッド等の溶接材料形状に成形が困難とされた 硬脆材料も溶接が可能。 |
|---|---|
| TIG溶接 |
一般的な溶接方法で現在最も多く活用されています。 タングステン（Tungsten）電極を用いてアークを発生させます。 この電極は非消耗であり、溶接材料は外部から供給（アーク中に装入）して溶接が行われます。 形状、寸法等において幅広く対応できます。 |
| サブマージアーク溶接 |
溶接材料としてワイヤーを使用するユニオンメルト法と、フープを使用するバンドアーク法があります。 フラックスにより特殊元素を添加し、各種合金鋼の溶接を行う方法です。 溶接材料は太系ワイヤーやフープ（帯状鋼板）を使用して大電流で溶接を行うため、溶接効率が高い特徴があります。 |
| ロウ付・溶射・超硬他 |
溶射処理、メッキ処理。 ロウ付け加工、超硬・電子ビーム・その他化学処理等を肉盛溶接と複合的に組み合わせた設計施工です。 |
レーザー溶接肉盛り
レーザー肉盛とは、溶融プロセスを用いたレーザーによる表面改質の一種です。
金属材料の基板の表面に、異なる金属を供給・付着させて、複合材料を造る術のことをいいます。
粉末状もしくはワイヤー状の金属を、レーザーによって溶かしながら基板と金属を結合させ、
基板と同種の金属を肉盛することで、表面が損傷した金属部品の修復が可能です。
当社はALPHA LASER社のALM200を採用しております。
2600mm角のワークの溶接が可能であり、物によってはそれ以上も可能です。
もちろんその他のご相談もどうぞお気軽にお問い合わせください。